テキーラとの相性がばっちりなおすすめの料理

テキーラといえばメキシコ原産の蒸留酒ですが、実は原料、産地、作り方などにさまざまな規定があります。メキシコが国全体で品質管理を行っているお酒と言ってもよいぐらいで、メキシコ国内だけでも銘柄は600種類以上にも及ぶほどです。基本となる原料はアガベ(和名リュウゼツラン)というアメリカ南部や南アメリカに自生する植物ですが、リュウゼツランから作られるお酒はメスカルと総称されます。そのうちテキーラとして認められるのは「アガベ・テキラナ・ウェベル・バリエダ・アスル」という種を使ったものだけで、それもこの種が原材料の過半数以上を占めていることが条件です。そんなテキーラは、アルコール度数が35〜55%とかなり強めで、味わいと香りにも独特の個性があります。ライムを口に絞ってからテキーラを飲み、最後に塩を舐めるのが正統的な飲み方とされますが、つまみにおいしい料理を食べるのもテキーラの楽しみ方の一つです。そこで、以下にそんなテキーラにばっちり合うおすすめの料理を紹介しますので、テキーラのお供に一度試してみてください。

 

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メキシコ料理との相性は抜群
やはりメキシコ原産のお酒ということですので、生まれ故郷であるメキシコの料理がテキーラには何よりも合います。日本の一般家庭ではなかなかメキシコ料理が食卓に上がることはなく、「唐辛子をたっぷり使った辛そうな料理」というぐらいのイメージしか持っていない人も多いようですが、もっと奥が深いのがメキシコ料理です。それでは、メキシコ料理を語るうえで欠かせないトルティーヤ、タコス、サルサについて詳しく見てみましょう。

 

メキシコ人の主食 トルティーヤ
トルティーヤは小麦粉やトウモロコシ粉を使ったクレープのような生地で、インドのナンのようにこれに具材を包んで食べます。日本人にとってのお米のような存在であり、メキシコの家庭では欠かせないものです。伝統的な食べ方は、インゲン豆を煮た塩味が特徴の「フリホレス・デ・オヤ」という煮豆や、それを炒めてペースト状にした「フリホレス・レフリトス」を付けて食べます。日本で食べられるトルティーヤはパリパリの硬いものばかりですが、本場ではしっとり柔らかいのが特徴です。煮豆以外にもさまざま食材と一緒に食べられますが、中身の具材やトルティーヤの包み方によってタコスやブリートなど料理の名前が違うということは、日本では意外と知らない人が多いようです。

 

メキシコを代表する軽食 タコス
タコスとは、肉、魚介類、野菜、チーズなどいろんな具材をトルティーヤに載せて、二つに折って包んだ家庭料理です。タコスと一口に言っても、中の具材がバリエーションに富んでいるため、各家庭ごとに無数のタコスが存在します。牛肉のステーキを刻んだもの、豚肉を細切りにしたもの、魚介類、キノコ、チーズをはじめ、玉ねぎや香草、果ては昆虫まで何でもありです。「タコ」という言葉がそもそも軽食を意味しますから、要はトルティーヤに載せて食べれば何でもタコスということになります。

 

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料理に必須のソース サルサ
トルティーヤやタコスとともにメキシコ料理になくてはならないのがサルサです。サルサとはソースのことで、日本でいえばしょう油のようにさまざまな料理に使われます。トマト、唐辛子、パクチーが原料の主体ですが、青唐辛子、玉ねぎ、桃、オレンジ、ニンニク、アボカドなど地域によって多様性があります。このサルサを付けて食べる代表的な料理がタコスです。

 

魚介類を使った料理
上で見たようにメキシコ料理は塩味の効いた唐辛子を使った料理が多いのですが、それがアルコール度数が高くて味わいが強いテキーラに合うのです。ということは、メキシコ料理でなくても塩味や辛味が強い料理ならテキーラと相性がよいということになります。日本の家庭でメキシコ料理は難しいという場合は、いつもの魚料理に一工夫してテキーラに合うメキシコ風料理にしてみるのもおすすめです。実際、テキーラと魚介類の相性は抜群で、イカやエビの炒め物を唐辛子を使って仕上げるだけでも双方の味わいが引き立つのがわかるでしょう。逆に酸味の強いさっぱり目の料理とも合います。タコやサーモンなどのカルパッチョは特にいいです。また、焼き魚にサルサをかけるだけでもメキシコ風の辛味と酸味の効いた魚料理になりますから、テキーラのお供に一度お試しください。

 

アメリカで流行のテキーラに合う料理とは
意外なことに、アメリカでおすしをつまみながらテキーラを楽しむことのできるバーが繁盛しているそうです。おすしとテキーラという組み合わせは一見合わないように思えますが、よく冷やしたホワイト・テキーラがおすしの繊細な風味を引き立たせると評判になっています。おすしはしょう油を付けて食べますから、口の中のしょう油の塩味や辛味をテキーラですっきりさせるのは、おすしを楽しむために理に適っています。おすしのお供には、クリアで爽やかな味わいが特徴のホワイト・テキーラ(テキーラ・ブランコ)がおすすめです。

 

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